撮影 弥生会 星さん鉄砲洲稲荷神社の寒中水浴大会は、去年から参加しています。参加２回目の今年は、あすから天候が一気に崩れると言う、ぎりぎりの晴天に恵まれた日曜日でした。今年から、和田フォトギャラリーの和田さんがホームページを通じて集まったメンバー共にとグループ参加されると言う事なので、はっちゃんも一緒にグループに加えて頂く事にしました。グループは20余名。
はっちゃんが、神社に着いたのは10時ちょっと過ぎ。もう境内での神楽殿ではお囃子が始まっていましたし、参加の登録をすませてから、上がった社務所２階では、和田グループ向けに、「寒中水浴の心得」の講義が、グループ世話人新尺さんの解説で始まっておりました。
10時半から身支度を始め、社務所から外へ出ます。今日は天気予報通り、結構あったかく特に社務所の玄関側はお陽様の恵みを感じますね。
寒中水浴と言っても神社の行事ですから、寒中水泳等と違って、神事としての禊です。だから、水中にいる時だけでなく、水浴の前後にも入念な神事が行われます。これを男性は越中ふんどしと白鉢巻きの裸行、女性は白衣に白鉢巻きの姿で行うんです。
撮影 弥生会 星さん
撮影 弥生会 星さんまず最初は神社境内一周のランニング。神社脇の交番前をふんどし姿の集団が駆け抜けていきます。祭りの時には半纏を着ていないとうるさいんですが、この日ばかりはお巡りさんも交番前に立って、我々はだか集団を、激励してれます。55回にもなる毎年恒例の行事ですからね。
境内に戻って、道彦の宮司さんの先導で、大声をだしながら、合掌した手を振る動作（振魂 フリタマ）、和船を漕ぐ動作(鳥船 トリフネ）、手刀を切る動作(雄詰 オコロビ）等を行います。他の神社の禊では、通り一遍に流れていく場合も多いんだそうですが、ここではひとつひとつの動作が道彦師の解説付きで分かりやすく行われます。ざっくり言ってしまうと「祓戸大神（ハラエドノオオカミ）をお呼びして、大気の息吹を頂き、穢れを払い、禊をとりおこなう」というのが大意のようです。それともちろん準備体操の意味もあるでしょうね。
事前の神事が終わっていよいよ水浴です。水槽の中央から左右２組に分かれて水槽にはいります。他の組が入っているあいだは、水槽の廻りで、和船を漕ぐ動作(トリフネ)を繰り返します。これは精神の集中力を維持するとともに、体を温める効果もあるんですね。道彦の師は水槽の中でスックと立ったまま、水槽につかっている我々を事故がないように見守っています。水の中では眼を閉じないように事前に注意されました。体調の変化は、まず眼に現れるからでしょうね。師の指示でそっと水中に身を沈め、師の指示で水中から立ち上がります。確か去年は１回だったような気がするのですが今年は各組３回づつ入りました。
水浴が終わってから再度、一連の神事の動作を行い禊の神事は事故もなく終了。一同「おめでとうございました」の声をかけあいます。宮司さんを囲んで記念写真を撮っている時になって、体に震えが襲って来ました。暖かいとはいえ１月の寒中禊ですから襲って来て当然、まだ遅いくらいです。
あとは、急いで服を持って裸のまま近くの銭湯へ。江戸っ子向きの銭湯の熱い湯は冷えきった体には肌がぴりぴりして、浴槽に入るのも容易じゃありません。しばらくのあいだ、外で温水シャワーを浴び体を慣らしてから、ゆっくり浴槽に身を沈めます。しみじみと筋肉が緩んで参ります。今年も終わりました。
撮影 弥生会 星さんそのあと、和田グループメンバーは去年同様、弥生会さんの納会にも参加させて頂きました。そのときのはっちゃんの寒中水浴のご挨拶。「３回目に入ったときのことですが、すぐ背中に氷が浮いていたんです。その氷がすごく冷たかったもんですから、振り魂の時に、肘でそーっと後ろに氷を押したんです。そしたら、私の斜め後の方がまたそおーっと押し返して来たんですね。斜め後の方はどなたかは存じませんが、禊の間、同じような事を考えていたようです。先ほど聞くと今年は氷柱が追加注文も含めて４本もあったそうで、４カ所で同じような事が密かにくりひろげられていたのかも？」受け狙いをしたつもりはありませんが、このご挨拶は馬鹿受けでした。神聖な禊の時に。。。なんて怒らないでくださいね。これも精神修行のうちなんです（はっちゃんにとっては）。
その後、和田家謹製の特製越中ふんどしをお土産に頂いて、はっちゃんは鉄砲洲稲荷神社を失礼し、会社に寄って、コンペの提出物の最終調整をしてから帰宅しました。
今回はカメラを持っていかなかったので、和田フォトギャラリーにアップされている弥生会星 宏幸さん撮影の写真を拝借させて頂きました。和田さん星さんいろいろお世話になりありがとうございました。
はっちゃん QZM02610@nifty.comでした
